月刊自動認識10月号の連載記事
・はじめに 筆者宅にも新型コロナウイルスが襲ってきた顛末を綴った。
筆者の妻は、PCR検査で陽性 となり、筆者は陰性であったが、濃 厚接触者となり自宅待機となった。妻は、医療従事者なのでそれなりの知識があり、 すぐにインターネットにアクセスして「MY HER- SYS(マイ ハーシス: 新型コロナウイルス感染者 等・情報把握・管理支援システム)」に所定の個 人情報等を記入して保健所に送った。この手続 きは、自治体からコロナ罹患者の支援を受ける ためのHER SYS ID(罹患者識別番号)をもらう手 続きであるが、インター ネットで申請しなければならないのは、シニアや 障がい者には大きな負担となり、仕組みを知らな い人は、何の支援も受けられないのではと危惧した。
筆者の住んでいるM市の支援としては、「パルス オキシメータ(血中酸素濃度計)の貸出と10日分位の食料が、少し遅れて送られて来た。この様な時、AALシステムがあれば、支援するの方、される方も効率的で、安心な療養ができるのではないかと思った。
・IEC TS 63134のAALの「附属書BユースケースB.11: 知的な照明器具」
このタイトルの翻訳は、読者からクレームがついた。「知的な」と訳すのは、違和感を感じるという事であった。何か良い言葉はないかと「賢い、スマートな、未来の照明」の様に考えたが、なかなか良い言葉が見つからなかった。それと筆者は、現在の家の照明の配線を活かす方法で説明したが、未来では、すべて照明器具を点灯する電力は、コンピュータの出力端子につながれており、半導体リレー、SSR(Solid State Relay)などでスイッチングを行い、照明のスイッチ類及びセンサー類からの信号は、同じく全てコンピュータの入力端子に繋がれているものとし、家中の照明器具や電化製品は、コンピュータのプログラムで動作するものであるとするなら、このユースケースのようなプログラムミスによるトラブルは、起こり得ると思った。でも、コンピュータが誤動作した時に手動でも照明できることも考える必要があるのではないかと思い、何らかの対策も必要であると考えた。また、パックアップ電源などで台風時における停電対策等をも考える事は重要である。特に、生命を維持する器具が停止する事は許されないことである。これらの機器や照明を含む電化製品による生活を守る家庭の照明設備等の設計は、そんなに簡単ではないことが分かった。
・おわりに 現在、普及しつつある人感センサーの改良をして欲しい事を、いくつか挙げている。