月刊自動認識2024年12月号(第43回)の概要
はじめに
この一年を振り返り「支援をする」と言う事が、どこまで出来たかを、筆者の師の言葉を用いて確認している。そして、母校の同窓会誌からの薬剤師に関する問題提起を取り上げている。
「アンサング シンデレラ」の再注目へ
薬剤師の仕事の内容をしらなかった芸人が、薬を貰いに薬局に行った時の話が、放映され、ネットが炎上したとの事に対する薬剤師からのコメントが同窓会誌に掲載されていた。彼は、薬剤師が、病状、薬の説明や飲み方などカウンセリングの様なことをしないで、「薬もらうだけで、さっさと帰りたかった。あんなの余計な事だ」と言ったのだった。
まあ、彼はコミックのアンサングシンデレラを読んで、薬剤師の仕事の内容を理解し、謝罪して炎上が収まったとの事であった。同窓会誌は、このことについて、薬剤師は、医師から処方箋をもらうが、病名の記載もなく、患者の話や薬の内容だけで、調剤しているのが問題であり、マイナンバーカードなどで、病名、既往症、アレルギーなどは、共有して、患者に向かい会いたいとの事で有った。
薬剤師の仕事は、AIに奪われるのか
薬剤師は「お薬手帳」にある、複数の医院から患者に出される薬の飲み合わせに、害がないかを確認する仕事がある。AIがそれを確認しなければならないが、実際に患者が服用しているのかどうかなどの確認も必要であり、筆者としてはAIは、補助的に利用し、最終判断は、薬剤師がする事でよいと思う。
医薬分離とジェネリック医薬品について
医薬分離は、中世の王様が、医者に毒をもられないか心配で分離したと言う話しがある。日本では、明治の早くから医薬分離の仕組みがあったが、医師が薬の処方権を握り続けて来た歴史があることから、実際の医薬分離は、近年になってからとの事である。
それとジェネリック薬は、オリジナルと名称、形、色も違うものがある。患者は勿論、薬剤師もつながりを覚えるのに大変だとおもう。そして、薬剤師の役割りに医師からの処方箋の内容のダブルチェックがあるので、さらに大変である。
盲ろうの人へのAIよる支援が可能か
盲ろうの当時、東京大学の福島智教授と会見した時の指点字によるコミュニケーションのスムーズさに驚いた事がある。但し、指点字通訳者の疲労が激しい様な感じも受けて、手ぶくろや指輪に振動する部品を付けて、音声から指点字にする事を考えてみた。記事には、書かなかったが、自身の声は、翻訳しない様にAIが判断し、相手の話し言葉も意味が変わらない程度に簡潔に出来れば、良いコミュニケーションが出来ると思うが、どなたか作って貰えませんか。
ろう者夫婦の子育てをテレビで見て
ろう者夫婦の二人の子供は、聴くことに問題がない。また、ろう者夫婦は、普通に話すことが出来ることに筆者は驚き、偏見があった事を反省した。二人の子供は、まだ幼いが、上の子は、手話で親とコミュニケーションをとり、元気に育っていた。
ATM(現金自動預け払い機会)
セブンバンクなどのATMは、障がい者が使いやすい様に改善されてきた。ただ、全ての人に使いやすい事を求める改善では、多少問題があるのでは無いかと筆者はETAによる個人毎の支援を検討して頂きたいと願う。
おわりに
視覚障がい者が薬を識別できる方法と、カプセルの薬を取り出した時に破いた部分も一緒に飲み込まない工夫を考えて頂きたいと提言している。
筆者の今後の治療であるが、心臓にかなりの負担がかかるので、血液検査とレントゲンの結果が良いことから、抗がん剤治療は、やらず、呼吸器外科での観察治療とする事になった。